2011.07.19 Tuesday
茶室DEアート2011総括
(上:蛍光灯のもとでの撮影 下:自然光での撮影)
今回の茶室はこの1年間の反射光をテーマにしたインスタレーションの各パーツを1つ1つ作品として鑑賞してもらうためのものと位置づけてました。そして空間との更なる調和を目指したレイアウトを琴の連弾に見立てたのです。薄暗い茶室内部でもわずかな自然光によって?影は発光しているかのごとく輝きます。出来るだけ自然光で鑑賞して頂けるよう配慮しましたが、雨足の強かった初日はやや暗すぎたので、蛍光灯を付けましたが・・・・。自然光と蛍光灯との対比も鑑賞者に見て頂きました。
さらに縁側の毛氈の上には「箱庭四題」と名づけたものを配しました。このシリーズはたぶん今回限りの限定版となるでしょう。反射光の支持体を限りなくリアルな具象物に置き換える試みです。とにかく思いついたものを具現化してみようというこの1年でしたので、このプランもかたちにしておきたかったのです。毛氈の赤色、借景の緑色、隙間を割るように黒の台座に白砂、そして白いオブジェたちの
反射光といった具合です。ただ1つ、桜の花びらを水面に浮かべた「桜の雨」と題した箱庭はもちろん紅桜公園に寄せる思いをかたちにしたものでもありますが、今後の可能性を秘めたものかもしれません。(写真:川村魚実)
17日(日)に行われたサッポロアートラボ第15回レクチャーの報告は近日中に別項にてアップ予定しております。多くの参加者に恵まれま大変感謝しております。この場でお礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。